CPU |
Intel Pentium D プロセッサ955構造解析 |
平面(P-V)および断面(X-S)SEM/TEMを用いて、デバイスの回路レイアウトと材料構成を明らかにしました。 TEM/EDX分析は、主要エリアの構成要素を分析するために実施されました。 SIMS(二次イオン質量分析)は、デバイス形成のドーピングプロファイルを決定するために用いられました。 プロセス技術の観点からの微細構造分析が含まれています。 プロセスの特徴は次のとおりです。
- パッケージ内に同じサイズのICチップが2個見つかりました。
- このICアーキテクチャは、8レベルのCuダマシンプロセスによって特徴付けられます。[ゲート長39.6nm、ゲート酸化膜1.6nm]。
- Wプラグとそれに続くグローバルCMP平坦化が第1レベルの金属接点として用いられています。
- 凹型S/Dはスペーサーエッチングの結果であることが示されました。
- チップの一部の領域では、選択的なSi-Geエピタキシャル成長がアクティブ領域で行われ、エピタキシャル層の厚さは約93.1nmでした。
- ILD層とIMD層にLow-K酸化物を含むカーボンが検出されました。
1-1. 部品の外観検査-表側と裏側
パッケージのマーキングは: 1.INTEL © ‘05 2.PENTIUM ® D 3.955 SL94N MALAY 4.3.46GHZ / 4M/1 066 5.L541B538 |
(a) フロントサイド |
(b) バックサイド |
1.3 裏面パッケージの分解 - 裏面のプラスチックキャップを取り外します。
プラスチックカバーを外した後、PCBの裏面には部品実装用の金属接合部があることが分かりました。
部品の裏面 |
|
1.5 ICチップの検査
(a) パッケージ(チップ除去後)(b) ICチップ(上向き) |
|
1.6 ICチップ上の製品番号とロゴ
|
1.7 チップ表面の Pb-Sn はんだバンプ
|
(a) パッケージ(チップ除去後) |
(b) ICチップ(上向き) |
1.8 チップ表面のPb-SnはんだボールのSEM/EDX分析
-
ボールのサイズは直径118.1μmでした。
-
SEM/EDX分析により、はんだバンプの組成はPb-Sn合金であることを確認しました。
2.2 ICアーキテクチャの断面構造-ポリゲート(M3-M1)
|
3.1 ICアーキテクチャの断面構造-ポリゲート全体(M8-STI)
|
3.2 ICアーキテクチャの断面構造-ポリゲート方向(M1-ポリゲート)全体
|
3.3 ICアーキテクチャの断面構造-ポリゲート方向(ゲート構造の寸法測定)
-
ゲート構造の垂直方向の寸法を左図に示します。
-
ゲート構造の水平寸法を右図に示します。
-
最小チャネル長は39.6 nmであることが示されました。
-
セクション3.4のTEM/EDX分析結果から、スペーサーの組成はSiCである可能性が示されました。
4.1 積層構造の概要一覧