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K-kitの使用方法
ユーザーガイド
1.K-kitキャリアの開封
まず、K-kitを保護するための透明なキャップはそのままにして、ゼムクリップで裏蓋を隅の穴から押し開けます。 |
2.チャネルチップの取り外し
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チャネルの両端には、保管時にチャネル内部を保護するためのチャネルチップが付いています。チャネルオープナーを使用し、K-kitキャリアの上部にオープナーを挿入してチャネルを開きます。奥までゆっくりと押し込んでください。チャネルオープナーにはセルフガイドスロットがあり、キャリアトッププレートが端に到達する前にチップを折る仕組みになっています。 |
チャネルオープナー使用時の工程詳細や注意事項については、【ハンドツール】のウェブページをご参照ください。
K-kitをキャリアから取り出してスライドガラスに貼り付ける場合は、ピンセットを使ってチャネルチップを取り外すことができます。以下の手順を参考にしてください。チャネルチップを取り外した後、K-kitは次の液体ローディングステップのために適切にキャリアに戻す必要があります。
1.両面テープを貼ったスライドガラスを用意し ます。 2.キャリアからK-kitを取り出し、スライドガラ スのテープに貼り付けます。 3.ピンセットの先端をチャネルチップの根元の 幅に合わせます。 4.ピンセットをチャネルチップにゆっくりと押 し当て、チャネルチップを割断します。 5.破片を取り除き、K-kitをキャリアに戻しま す。 6.液体ローディングの準備は以上です。 |
3.液体ローディング
サンプルローディングステージの中央に約2μLの液体サンプルを載せます。K-kitキャリアをK-kitホルダーの端に置きます。 |
ホルダーの溝をローディングステージの水平バーに合わせ、バーを支点とするレバーを形成します。こうすることで、K-kitが液滴の真上にセットされます。K-kitホルダーの背面を軽く持ち上げて、K-kitを下げ、液体に接触させます。
液体は毛細管力によってチャネルを満たします。液面はK-kitによって引き上げられます。ローディングが完了するまで、約1分間 K-kitを静止しておきます。K-kitを液体に浸さないでください。
4.真空シール
K-kitキャリアを固定台に載せます。ニードルペンでTorr Sealエポキシをすくい取り、チャネル開口部に塗布します。チャネル開口部の両端を適量のTorr Sealエポキシで覆います。 K-kit内に液体を確実に取り込むため、液体ローディング後1分以内にチャネルのシールを完了することを強く推奨します。 |
( Torr Sealの体積混合比 A:B = 2:1 )
薄層(ドライ)モードの試料を作製したい場合は、チャネルの両端を大気に開放しておくことが不可欠で、シール剤で密閉する工程は必要ありません。 |
5.Cuグリッド
K-kitキャリアを固定台に取り付けてください。ニードルペンでK-kit周辺部にマウント用接着剤のエポキシ樹脂を塗ります。次に、付属のCuグリッドをK-kitの上に置きます。キャリアのトッププレートにある段差を利用すると、Cuグリッドのセンタリングと水平出しが容易になります。 |
K-kitキャリアを固定台に取り付け てください。ニードルペンでK-kit周辺部にマウント用接着剤のエポキシ樹脂を塗ります。次に、付属のCuグリッドをK-kitの上に置きます。キャリアのトッププレートにある段差を利用すると、Cuグリッドのセンタリングと水平出しが容易になります。 |
薄層モードのK-kitサンプルを作るときは、K-kit本体の長辺の両端が接着剤に触れないようにして、マウント用接着剤を塗ります。
6.真空排気
Cuグリッドを接着したK-kitを真空デシケーターに入れ、30分間真空ポンプで排気します。これでTEM観察の準備が整いました。
K-kit接着工程
ウエットモード:
薄層モード(ドライ)モード:
注意事項
K-kit使用時の注意事項
使用前の点検
・チャネルが真空に保たれている場合、観察窓にニュートンリング
が見えます。(ギャップが大きな場合は見えない場合があります)
・K-kitのシリコン本体に損傷がないことを確認してください。
チャネルチップの取り外し
・K-kitを使用する前に、必ずチャネルチップを両側とも取り外してください。
・チャネルチップを取り外してから、30分以内に液体ローディングを終了してください。
液体ローディング
・K-kitを液体に接触させたまま約1分間静置し、充填を完了させます。
・K-kitを液体に浸さないでください。
接着工程
・液をローディング後1分以内にチャネルの両端をシールします。
・K-kitの薄層モードで作製する場合は、チャネルのシールを行わないようにしてください。
・接着剤が観察窓に流れ込まないよう、注意して行ってください。
K-kitパッケージ
2種類の出荷用パッケージ
4個入り 6個入り
K-kitキャリア
キャリアは、保管および出荷時の保護容器として設計されています。また、弊社から入手可能なハンドツール(下記参照)を組み合わせることで、サンプル調製を容易にする役割も果たします。したがって、K-kitは、Cuグリッドを取り付けるまで、サンプル調製手順全体にわたってキャリアのトッププレートから取り外す必要がありません。
K-kitのパッケージは、K-kitが固定されたキャリア本体とクリアキャップ、Cuグリッドが収納された裏蓋からなります。
まず、K-kitを保護するための透明なキャップはそのままにして、ゼムクリップで裏蓋を隅の穴から押し開けます。
拡大模型
アクリル製のK-kitの拡大模型(100倍,50倍)を販売しています。形状は、わかりやすくするためにチャネル高さを誇張している以外は縮尺どおりです。
1.K-kitの寸法(公称値)
100倍と50倍にスケールアップしたK-kitモデル
マグネットでジョイントするモデルパーツ(注:青い点はマグネットを示す)
2.アクリルモデル
よくある質問
K-kit使用時に起こりうる問題|TEMでピントが合わない
日本電子の2100型TEMのように、Z高さで±110um程度の比較的小さな焦点範囲で知られるTEMでK-kitを観察すると、焦点外れの問題に遭遇する可能性があります。
実際、K-kitは厚さ800μm程度のシリコン製のため、K-kitに固定されるCuグリッドの平面もK-kitボディの中心線から高さ方向にある一定の距離が生じ、TEMでフォーカス可能なZ高さの範囲を超える場合は、K-kitの画像はうまくフォーカスできません。
ピンぼけ問題の解決策を以下に提案します。
・接着剤を付けたK-kitにCuグリッドを取り付ける時に、Cuグリッドを通常より押し下げます。
・K-kitをTEMホルダーの試料台に載せる際に、K-kit本体の高さ方向の中心線がフォーカス可能なZ高さの範囲に入るように、小さな棒(爪楊枝など)を使ってK-kitを下方に適切に押し下げます。(下記の模式図をご参照ください。)
・K-kitに使用するCuグリッドの中心孔径を1.5mmにします。(現在、直径1.2mmのCuグリッドを使用しています。)
1.K-kit本体の中心線がユーセントリック位置にありません
2.TEMホルダーに逆向きに取り付けます
3. K-kitを下方向に押し込み、K-kit本体の中心線がZ方向のフォーカス可能範囲に入るようにします
爪楊枝などの小さな棒でK-kitを押さえます
K-kit使用時に起こりうる問題|接着剤の硬化不良
一部のK-kitユーザーから、2液のシール剤A剤(主剤)とB剤(硬化剤)を混ぜても完全に硬化しないとの問い合わせがありました。ユーザーと議論した結果、K-kitサンプル作製のためのチュートリアル・ビデオ(https://youtu.be/LYTnFliM3Eg)では、実際に誤ったデモンストレーションを行っており、A剤とB剤の接着剤量を1:1の割合で撮影し、誤って混ぜていることがわかりました。
A剤とB剤は、K-kitのビデオで示されている1:1ではなく、2:1の体積比で混合する必要があることに注意してください。
K-kit使用時に起こりうる問題|接着剤の保管問題
シール剤の乾燥や変色については、密封用のホイルが剥がされた後、あまりにも長い間保管されていたこと、または2つの成分の接着剤A剤とB剤を同じピッキングスティックで容器から取り出す不適切な使用により、A剤とB剤のクロスコンタミネーションが誘発されやすかったことが主な原因です。
シール剤が乾燥していたり変色していたりするのは、あまりにも長い間保管されていたためです。
注)現在、シール剤TorrSealは弊社では取り扱っていません。
K-kit使用時の問題点|TEMホルダー問題
TEMホルダーの種類によっては、Cuグリッドの固定にさらにネジリングを使用しているため、K-kitを試料台に固定できない場合があります。K-kitのロックに問題がある場合は、弊社または代理店にご相談ください!
現在、Gatan CT3500シリーズのクライオトランスファーホルダーやFEI CompuStageダブルチルトホルダーなど、K-kitと互換性のあるTEMホルダー用ツールを開発しています。詳しくはお問い合わせください!
K-kitと互換性のあるFEI二軸ホルダー用固定ツール
Gatanクライオトランスファーホルダー CT3500HT |
K-kitをホルダーに固定 |
担当者
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